第2回 蒙古斑同族世界平和連合世界大会
会議写真
期間:
2004年11月30日〜12月3日
場所:
韓国・江原道龍平リゾート
主催:
蒙古斑同族世界平和連合(MPFWP)・世界平和超宗教超国家連合(IIFWP)
後援:
世界平和教授アカデミー他
参加者:
参加者:300名(世界80カ国)

 ◆テーマ

「人類文明の根源と人種的ルーツを求めて
  
――世界平和のための蒙古斑同族の歴史と文化の価値
In Search of the Origin of Human Civilization and the Roots of our Lineage-The Significance of the Mongolian History and Culture for World Peace

 ◆主なプログラム

11月30日(火)
歓迎晩餐会

12月1日(水)
開会セッション
祝辞1:カン・ヨンフン(韓国・元国務総理)
祝辞2:ウィブーン(タイ・国会議員)
祝辞3:サンスーマ(インド・国会議員)
基調講演:カク・ジョンファン(IIFWP世界会長)

全体会議「人類文明の人種的ルーツに対する議論と新しいアプローチ」
発題者1:河部利夫(日本・東京外国語大学名誉教授)
発題者2:チェ・ヒョックチュ(韓国・江原大学教授)
発題者3:ラムバー(モンゴル・社会政策国家委員長)

分科会「モンゴリアン文明と主要世界文明間の交流とその影響に対する歴史的考察」
第1分科会:アジア文明圏形成とモンゴリアンの歴史
座長:ウナサ・ヴァ(サモア共和国・サモア言語・文化・社会人類学研究所助教授)
発題者1:ソン・テグン(韓国・建国大学教授)
発題者2:キム・チュンヨル(韓国・高麗大学名誉教授)
発題者3:森下喜一(日本・鳥取大学元教授)
第2分科会:世界主要宗教相互の共通性
座長:
発題者1:キム・ハンジェ(韓国・鮮文大学教授)
発題者2:ローンヌ・ヴァイファル(オーストラリア)
発題者3:川上与志夫(日本・帝塚山学院大学名誉教授)

特別セッション「世界史と文明の展開」
講師:ソン・デオ(韓国・世界平和教授協議会会長)
地域別ミーティング

12月2日(木)
閉会セッション「地球村の平和・福祉のための世界モンゴリアンの連携協力」
座長:ユ・ジョンヨル(韓国・IIFWP)
分科会報告(座長による分科会のまとめと報告)
特別講演:キム・チュンヨル(韓国・高麗大学名誉教授)

特別講演と授与式
各国代表への任命状授与式
平和大使任命状授与式
特別講演:カク・ジョンファン(IIFWP世界会長)
「家庭理想による世界平和実現」

龍平リゾート観光
閉会祝賀バンケット
創始者特別講演


12月3日(金)
帰国

 ◆会議の趣旨

 (カク・ジョンファンIIFWP世界会長の基調講演より引用)
 第1回目の本国際会議において、参加者の中には本会の目指す「モンゴロイド」(Mongolian)の概念と範疇について、歴史的に13〜14世紀のモンゴル帝国と連関させて考える方が少なくなかったように思う。しかし、本会のねらう「モンゴロイド」の概念と範疇は、1万年以上前までさかのぼるものであり、地域的に見てもユーラシア大陸にとどまらず全世界・天宙にまで及んでいる。本会議の提唱者である文総裁は、モンゴロイドの概念・範疇について次の数点を指摘している。
 まず第一に、「蒙古斑」を有する種族ということである。蒙古斑とは、幼年期に臀部に現れる青い斑点をいう。黄色人種のほとんどはこの特徴を持ち、アフリカ・欧州・アメリカの黒人・白人においても一部現れることが知られている。全人類の約三分の一に現れ、遺伝的には優勢形質なので、両親のうち片方が蒙古斑をもつ同族ならば、子どもはすべてその特徴を有するようになる。ここでいう「同族」という言葉は、民族・人種の概念(tribe, people, race etc.)を超えて血統の根源が同じという意味で使用している。しかし、蒙古斑はなぜ現れるのか、その意味は何なのかについては、科学的解明だけでは真の理解にいたることは難しいであろう。
 そこで第二のポイントして指摘していることは、モンゴロイドの先祖をさかのぼるとノアの子ども(長男)であるセム(シェム)のに至るということである。歴史的に見ると、セム(シェム族)の子孫は、東北アジア、中東、インド、東南アジア、アメリカ、ユーラシア文明を起こし、世界の主要宗教を創始した。そして彼らは、モンゴロイドの長子(長男)として、神の血統を継承しながら人類の父母である神につかえ自己本位 の壁を超えて、人類と自然、万物のための摂理的な使命をもっている。このようにノアの長子セムの後孫であるならば、モンゴロイドの血統と地域的な範囲は当然、全人類と地球全体となる。
 第三番目のポイントは、精神的、霊的原型に関する内容である。世界宗教のほとんどは、紀元前後の時期に中東、インド、東アジアなどにおいて発生したものである。交通 ・通信手段の未発達な時代、情報交換や人の往来のほとんどない時代に、しかも互いにまるで孤立したかのような状況の中にありながらも、それら世界宗教の教理の根本精神においてはほとんど同じである。比較宗教学者の研究によれば、世界の主要宗教の教祖が、人生・歴史・宇宙・生と死などに関した教えを比較してみると、70〜80%は同じ内容であり、違いは2〜3割に過ぎないという。その違いは、地域環境・歴史状況がかもしだす差に過ぎないのである。
 それでは互いに連絡もない世界宗教の創始者たちは、どうして互いに共通 する内容を語ることができたのであろうか。それは、まさに真理は一つであり、宇宙・人間を創造した創造主も一つであり、信仰の対象である天宙の第一原因者も一つだからなのである。この真理と創造主、第一原因者を、それぞれの地域的な言語、自然的な比喩、文化風習から借用した例話や表現によって違いが生じたに過ぎない。
 セム族の後孫であるモンゴロイドの流れの中から生じた世界宗教の共通点は、神本主義、霊性と霊界に対する信仰、救世主・メシア待望論、家庭共同体の重視、性倫理と愛の秩序に対する厳格な道徳性の強調、価値相対主義よりも絶対主義を指向する傾向、肉心の快楽よりも霊性と精神の規律と真理性指向などである。
 デジタル通信技術の発達により世界は情報に溢れ、超高速交通手段を備えた現代においても、人と集団の考えの差は縮まるどころか、かえって葛藤と紛争が地域レベル、世界レベルにおいて発生している。それに対して、紀元前の時代に世界宗教の共通 性と普遍性が同時的に現れた事実は、実に驚くべきことといえる。
 これは、進化論的思考や人間の感性・理性に基づく科学的分析によっては理解することは難しい。この地上に対して原因的に作用する霊界の働きと、神が歴史を通 して摂理してきたことを抜きにしては理解することができないであろう。
 歴史認識においては、これまで実証主義的史観、マルクス主義的な唯物史観、文明史観、歴史主義史観、相対主義史観などがあるが、それぞれさまざまな問題点と限界を抱えている。それは人間の認識力とその器官に対する理解の不足に起因するものといえる。通 常人間は、感性・悟性・理性によって認識するが、それらはすべて人間の肉身の五官(感覚)を通 して情報を収集し総合する過程を経る。先験的・先在的認識能力を認めるカントのような哲学者が現れたが、彼らは最後には不可知論に陥ってしまい、理性と感性に訴えた思想家たちはほとんどが懐疑論に帰結してしまったことは、歴史に現れた事実である。
 それにもかかわらず、人間は肉身から来る感覚と測定可能なことだけが実在し、それが実体であり、事実であると錯覚してこれまで生きてきたと思う。しかし、私は感性・悟性・理性を超えた第四の認識能力があると信ずる。それが霊性である。霊性は肉身の感覚から出発せずに、肉身の原因者である神と無限大の霊界と交流することのできる霊人体の霊感によって認識すするものである。人間は、零落することによって、霊性が脳と実生活において実感的に再現され感じることができなくなってしまったが、実在することは確かな事実なのである。
 東洋においては、「天の時、地の利、人の和」を重視するが、国家、王朝、集団、家族、個人などさまざまなレベルにおいて運命吉凶禍福がそれによって左右されることを意味するものである。「天の時」とは、意訳すれば、天運、運命、時代精神、時代の要求、流行のトレンドのようなものであろう。しかし、それらは部分的には人間によって形成されているようであるが、実はそうではない。人類歴史をよくよく振り返ってみれば、人間の意志とは関係のない天の時によって歴史が流れてきたことがわかる。それを宗教的表現で「摂理」と呼ぶ。すなわち、神の導きと人間の自由意志による責任分担の遂行如何によって、あるときは前進的発展を遂げ、またあるときは後退することもあるのが、人類の歴史であったといえる。
 中東地域とイスラエルの文明の影響を大きく受けた西欧においては、聖霊と神聖さに対する認識と文化が発達している。聖霊と神聖さとは、敬虔なもの、畏れ多く冒すことのできないもの、しかし時には歓喜と神秘的体験をもたらしてくれる霊感である。このような感覚によって、中東地域やイスラエル、西洋の文明と文化が基礎付けられてきたのである。
 このように人間の認識と東洋・西洋の文化の中に、霊性・霊界は実在する実体であった。摂理史は、人間の現実的歴史のみならず、霊界と霊性、その原因者である神がともになす歴史ということができる。
 われわれが歴史を認識する際に見落とすことのできない点は、民族、王朝、国家、理念、文明を中心とする歴史観である。このような歴史観、あるいは歴史認識によって、大小の紛争が地球上に発生している。そして歴史の黎明期から始まり、家族は部族に、民族に、国家へと発展する過程において、多くの戦いが繰り広げられ、文化的影響力によって文明圏が吸収統合されて今日に至っている。
 現代は、グローバル化時代であり、天の時(摂理)から見れば、和合と平和統一の時代である。冷戦時代までは、対立と闘争の時代であり、それらを助長してきた文化・宗教・国家・諸集団・個人は、これからの時代においては主流となることができない。それゆえ今日においては、権力・財力などの力を有するものだからといって、有形・無形の資産の所有権を主張することはできない時代であり、天の時と和合することができない。そのようなやり方は、争いを生むだけであり、いつかは自らを破壊する不幸を生むだけなのである。これまで世界を分裂と対決に導いてきた民族、国家、人種、宗教、理念などの障壁を超えて、和合と平和を追求し統一を指向する時代に入ったのである。すなわち、一つの真理、一つの創造主、一つの先祖から出発した兄弟姉妹であることの認識を基礎におく時代である。ここに「蒙古斑同族世界平和連合」のビジョンの核心がある。

 ◆会議の概要

会議写真 開会式に続いて本会議および分科会が始まった。まず最初の全体会議では、河部利夫・東京外国語大学名誉教授が、「人類文明と血統の根源に対する新しいアプローチ」をテーマに、近現代のイタリアの歴史学者であるクローチェ・ベネデット博士の唱える「全ての歴史は現在の歴史」という説を紹介し、「1万年にわたるモンゴロイドの歴史をこの短期間の会議で把握できるか」との疑問に、「できる可能性はある」との見解を示した。また、モンゴル・遊牧文化研究所のドゥラン教授は、モンゴルや満州にある紀元前6000年以前の壁画に、遊牧生活や大きな鳥を神として描くなどの共通 した特徴があることを紹介。世界に散在する太古の壁画を通してモンゴリアンの起源を探究することは可能であると述べた。
 分科会では、韓国・江原大学の周チェヒョック教授は、「解剖学的に蒙古斑は全ての人類にある。だが、モンゴロイドだけに青く現われる。それはモンゴルが極北の寒帯馴鹿牧畜地域でゲノム形成の母体になったからだ」と蒙古斑の起源を解説した。そのほか、米国インディアンの歴史など、世界のモンゴロイドの実情・歴史も紹介された。
 閉会式では、韓国・高麗大学名誉教授の金忠烈氏が、「文明や宗教の衝突を第三者の立場から和解に導く上でこの連合の役割に期待する。そのためには各民族・人種間の違いよりも共通 性を積極的に見出すことが重要だ」と訴えた。また、分科会での議論内容を各分科会議長が報告し、最後に、MPFWPの各国会長を国ごとに任命して閉会となった。

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