ユーラシアと北米をつなぐ鉄道建設に弾み

 ユーラシア大陸と北米大陸の間に位置するベーリング海峡に海底トンネルでつないで鉄道で連結しようという計画に,青信号が灯った。
 英国日刊紙「デーリー・メイル」(8月22日付)によれば,ロシア政府は,2030年までにベーリング海峡に海底トンネルを建設する計画案を承認した。アレクサンダー・レビンタル極東連邦副知事は,米国・中国・英国などの専門家が参加する中で,ヤクーツクにおいて開催された資源開発に関する国際会議において,上記のように語った。
 米国・アラスカとロシア・シベリアをつなぐベーリング海峡の幅は約80キロメートルで,ロシア領である大ディオメデス島と米国領である小ディオメデス島の間を国際日付変更線が通過している。2万1000年前には海面が下がったために,一部地域が陸地(ベーリンジア)となって,人類の移動があったとされる。
 ここに建設されるという海底トンネルは,長さ約105キロメートルで,建設費は1000億ドルと見積もられている。ロシアは,このためにまず2013年までに15億ドルを投資しシベリア横断鉄道路線をヤクーツクまで連結することにした。
 海底トンネルが完成すれば,英国ロンドンから米国ニューヨークまで,鉄道の旅で15日程度で行けるという。また従来船舶を利用していた太平洋航路についても,資源・貨物を鉄道を利用して安く早く移動することも可能となる。
 ロシア皇帝ニコライ2世は,1905年にベーリング海峡海底トンネル建設を推進したが,ロシア革命と第一次および第二次世界大戦,さらには米ソ冷戦という戦禍によって忘れ去られていたプロジェクトが,今まさに蘇りつつあるということだ。

(韓国「世界日報」2011年8月24日付)