超宗教的世界をいかに実現するかー韓国の試み

 「隣の宗教を体験してみてください」。
 さまざまな諸宗教が平和に共存する多宗教社会である韓国において,このたび初めて隣の宗教どうしが和合する国民行事が行なわれる。韓国宗教人平和会議(KCRP)主催で,5月5日にソウルで「2012隣の宗教和合週間」が開かれる。「国連世界宗教和合週間」行事の一環として開かれるものだが,超宗教活動といっても,それまで各宗教の代表が会合をもって会うことくらいの行事が多かったことを反省して,国民参加型の行事に発展させたのである。
 KCRPの代表会長であるカトリック光州大教区長キン・ヒジュン大司教は,「海外においては,われわれが他宗教という用語を使わず“隣の宗教”ということばを使っていることに驚きの目を持ってみている。草の根的な宗教間対話が行なわれることを切望する」と語った。
 国民参加型の行事を標榜する今回の行事は,開会式,体験の広場(隣の宗教実地体験),交流の広場(全国宗教人和合大会),和合の広場など,大きく4つのセクションに分かれて行なわれる。
 開会式では,韓国の7大宗教団体の代表が集まり市民と交流する。参加した市民は,祝賀公演を楽しんだ後,体験学習に参加することができる。
 代表的な体験学習は,5日から1週間にわたりソウルにおいて開かれる「隣の宗教スタンプ・ツアー」だ。歴史・文化的に価値の高い各宗教の施設から7箇所を選んで訪問して体験。それによって宗教を超越した文化的共感を形成しようという。
 参加者たちは,プロテスタント教会,曹渓宗,儒教(成均館),仏教(仏教中央博物館),天道教(天道教中央大教堂),カトリック教会(明洞大聖堂),韓国民族宗教協議会(民族文化伝承会館)などを訪問し,各施設でスタンプを押してもらいながら各宗教を体験しながら巡回する。
 「隣の宗教ステイ(滞在)」は,隣の宗教の聖地と修道院などに2泊3日の日程で滞在する「休息型宗教体験プログラム」である。参加費は無料で,済州島のカトリック寺院から出発し,全羅南道求礼郡の華厳寺,慶尚北道栄州の韓国ソンビ文化修練院,慶州のカトリック・ヨンダン聖地など7大宗教団体の施設を体験することができる。
 「隣の宗教和合週間」は,2012年10月にチャムシル総合競技場補助競技場で開催される「全国宗教人和合大会」に向けて大長征して終わる予定。

(韓国「世界日報」2012年5月2日付)