全世界で子どものない女性が急増
―老人扶養問題が「時限爆弾」に

 世界人口が70億を突破したが,世界的に生涯を通じて子どものない女性が急増している。この事実は,韓国や日本などといった特定の国家に限った現象ではなく,全世界的に人口の高齢化現象が深刻化しつつあることを物語るものである。出生数の減少の一方で,平均寿命が延びて人口が増加すれば,地球全体からみると伝統的な人口構成体系が壊れつつあると言える。
 早婚風習が残り避妊が一般化されなかった1960年代以前は,世界レベルでいうと子どものいない40代女性の比率は僅か3%に過ぎなかった(国連人口統計)。しかし現在,米国など先進国では,子どものいない女性の比率が20%に達している。高学歴の女性ほど,その比率は高い。全世界的に女性の高等教育が普及するとともに,子どもを持たない女性数が増える傾向にある。高等教育を受けた女性は仕事のために出産を遅らせる,あるいは子どもを産まない傾向がみられる。
 開発途上国では,子どもを持たない女性の比率は10%を超えない程度である。とくにインド,インドネシア,パキスタン,南アフリカ,トルコなど人口の多い国は,その比率が5%未満である。これとは別に,米国,英国,ドイツ,オランダなど先進国においては,子どもを持たない女性の比率が20%を超え,とくにイタリア,スイスは25%を上回る。
 多産女性の比率も急激に減少しつつある。米国では,3人以上の子どもをもつ女性の比率は,1876年に59%であったが,2010年には29%に減少した。
 フランスでは,子どものいない女性の比率が10%に達すると,政府は積極的な支援策を実施した。育児・保育支援策を大幅に充実した。ロシア政府は,3人以上の子どもを持つに耕作する土地を提供するなど,財政的な支援策を惜しまない。旧ソ連時代には,1941年から92年まで子どものない男性(25〜50歳)と女性(20〜45歳)に対して,子どものある同年代の男女と比べて所得税を6%多く徴収したという。またドイツやウクライナなどでは,子どものない家庭に対して重課税措置を検討している。
 米国やイタリアでは,生涯を通じて子どものない女性の比率が,今後40年以内に4倍ほど増えるだろうと予想されている。子どもがなければ,高齢者に対する扶養の責任を政府が負わなければならなくなる。しかし,欧米などの先進国では,限界点に至った政府債務を減らそうと,高齢者に対する社会福祉予算を減らしつつある。このため先進国では高齢者の扶養問題が時限爆弾となっている。

(韓国「世界日報」2012年3月22日付)