「巫教の日」制定に向けた取り組み
 ―旧暦9月9日を「重陽節」として

 2012年11月23日,巫教人たちがソウル市庁前ソウル広場で「巫教の日」制定のための宣布式を執り行った。その趣旨は,「巫教」(巫俗)に対する偏見を克服し現代人の生活の中に定着するようにしようというものだ。
 この日の宣布式は,巫の日制定宣布推進委員会をはじめとする民族運動団体連合,韓国巫教学会など3団体が共催して,巫教学者,巫教団体,民族運動団体などから500名余りが参加した。
 同委員会のソン・ソクチョン委員長は,「数千年間,わが民族の精神と伝統文化をありのまま保護し発展させた巫教(巫俗)が,外来宗教に押されて社会の周辺部に追いやられ辛吟してきた。そして迷信として見なされ法的保護を受けられなくなったことは誤った考えだ。巫・巫教・巫俗に対する軽蔑と偏見を克服し,その役割を肯定的に拡大し,現代人の生活の中に定着する民族宗教として認められるように,巫教の日を制定し宣布した」ことを明らかにした。
 「巫教の日」として指定された陰暦9月9日は,二つの9数が重なる重陽節である。重九節とも言われる。この日は,山の神の誕生日として檀君47世「高烈加」が朝鮮を閉じて山に帰り山の神になったとの記録が「檀君世紀」に残っている。
 さらにソン委員長は,「“巫教の日” 宣布によって巫教がどの外来思想よりも偉大で深奥であり,とても科学的哲学であり宗教,文化であるという事実を広めて行きたい。これを契機に巫教が韓民族の哲学であり,宗教として受け入れられ,巫教人自らが韓国社会において尊敬される宗教指導者とされることを期待する」と語った。推進委員会としては,今後「巫教の日」宣布を契機に巫教人(ムーダン)が民族宗教の司祭として誇りが持てると同時に,制度の中に組み入れられるように,政府に求めていくという。

(「汎宗教新聞」2012年12月16日号より)