人文系と理工系の障壁を撤廃するソウル大学の試み

 ソウル大学が,学生選抜において人文系・自然科学系の区分を全面的に撤廃する方針を推進することにした。融合と統合の時代的な要求を反映した点で注目される。ソウル大学において人文系/自然科学系を統合して新入生の選抜をしなければならないとの主張は,教授陣の間では以前から提起されていたことであった。この要求をもとにしてソウル大学は,2014年度から一部学科に限り,交差志願を認めることになる。
 この程度の改革で,高等学校の教育課程における文系/理系の区分している教育方式を変えることは難しいだろう。未来を夢見る高校2年生の段階で,将来社会に出てからの半分を左右するほどの選択を要求することは,「体罰」に相当する無慈悲なことである。保護者としても子どもが幼い段階で文系/理系の体質に分けて,その一方に追いやらざるを得ないのが現実だ。
 日本統治時代に導入された文系/理系の区分は,日本や韓国など一部の国だけで志向されている教育体系だ。21世紀は融・複合時代を迎えて,人文的想像力と科学技術が融合しなければ,未来の新成長のダイナミックスを創出することは難しい。サムソン・グループが,今年上半期にソフトウェア開発者として人文学専攻者の中から選抜し,その後に再度理工系の教育をするという採用方式を取ったことも,このような文脈からであろう。
 大学入試体制が変わらなければ,高校が文系・理系の区分を止めることはありえない。ソウル大学が,韓国の大学入試の象徴的モデルという点で,今回の新たな課題設定は,歓迎される。長期課題として先延ばししていては,未来世代の教育が急がれていることに対処できない。芽が出ないうちから子どもたちの未来を半分に萎縮させる制度の「撃破」は,早ければ早いほどよい。
(韓国「世界日報」論説,2013年6月22日付)